先生の働き方改革!新卒~若手ブラック教員生活【時短アイデア&転職体験記】

教員の働き方が変わってほしい。苦しむ先生方の気持ちが、少しでも軽くなってほしい。 【教員の大変さ】【時短&若手教員向けの指導アイデア】【教員からの転職】について発信しています。

小学校の席替えの方法は?メリット解説!問題があるクラスもOK!小学校/時短アイデア

過酷な教員生活では「少しでも効率的な方法」を考え、実践することが欠かせません。

今回は、子どもたちも大好きな席替えについて『最強の席替えの仕方』を書いていきます!

先生方の負担が少しでも軽くなれば嬉しいです。

 

どうやって席替えするといい?

子どもたちは席替えが大好きですよね!しばらく席替えがないとブーイングが起きるぐらいに…。

ですが、席替えをすると、

  • 関係が悪い子同士が近くの席になったり
  • 逆に仲が良すぎて授業中に私語が増えたり
  • やんちゃな子どもが好き勝手するようになったり

と、何かと問題が発生しますよね・・・

 

そこで、先生方は考えると思います。

 

「どうやって席替えをするとよいのか」と。

 

具体的な「席替え方法」をもとに、『最強の席替えの仕方』を検討していきたいと思います。

 

例①「先生が席を決める」方法

先生たちの必殺技です。

低学年の学級であれば、実際に行っている先生方も多いかもしれません。しかし、学年が上がるにつれて、子どもたちの反応は悪くなっていきます。

「え~?先生が決めるの~?つまんな~い」となります。

それでも、大きなトラブルが起きるよりマシだと思い、「ああでもない、こうでもない」と30人程の子どもたちの座席を考えるわけです。

 

【メリット】

  • 先生の想定する「最悪のケース」を避けられる
  • 関係が悪い子ども同士など、大きな問題やいじめの予防になる
  • ある意味で平等(先生が絶対)

【デメリット】

  • 子どもが不満をもつ
  • 子どもが「座席が気に入らない」場合、先生の責任になる
  • 配慮したのに、トラブルが起きた時は、先生の責任が問われる。(保護者から追及されることも度々…)
  • 「やんちゃ君には、この子しかいない!」と、同じ組み合わせになりやすい
  • 子ども同士の「意外な相性のよさ」などが発見できない
  • 考えるのに時間がかかる

 

せっかく配慮した座席を考えても、子どもたちの関係は日々変化していきます。子どもからも保護者からも、先生に不満が集結する事態は避けなくてはなりません。

「よりよい学級のために」と、責任を背負いすぎると、かえって学級経営が傾きます。「先生が席を決める」方法は結局先生のエゴでしかないと思います。

 

私も「席決め」方式を実践しましたが、子どもと保護者に不信感を与えただけだったなと後悔しています。

 

例②子どもが決める「好きな子同士」

席替えをする際、90%くらいの確率で子どもたちが言うのが「好きな子同士がいい!」だと思います。3月の学級締めの頃に、実施する場合もあるかもしれません。

これも実践したことがありますが、今では、やるべきではない方法と考えています。

 

【メリット】

  • 子どもたちのテンションが上がる
  • 後に、友達とトラブルが起きても、子どもが自分で責任を感じる
  • 子ども同士で話し合いながら決める学級活動になる
  • 先生が考える時間はかからない

【デメリット】

  • 子どもたちの良心に委ねるため、とんでもない座席になるかもしれない
  • 子ども同士の力関係で決まってしまう
  • 「好きな子同士」が困る子どもがいる
  • 学校での交友関係が、より固定化する
  • 授業中の集中力低下する
  • 「先生が座席決めを放棄した」と思われる可能性がある。

 

トラブルが起きた時に、保護者から

「なぜ子どもたちに任せた!?先生が責任をもって決めるべきだ!」

と怒られたことがあります。先生が決めても、子どもが決めても、何か起きた時は先生の責任です。担任は辛い。

 

子どもに決めさせるのは、心配な部分もたくさんあります。

「学級の最後に思い出を作りたい!」という子どもたちの希望よりも、学級全員が、落ち着いて授業を受けられる環境を確保することが最優先です。また、「好きな子同士」以外の交流も大切だと考えます。

 

 

「先生が決める」でも「子どもが決める」でもない席替えの方法。

では、『最強の席替えの仕方』とは一体どんな方法なのでしょうか―――。

 

 

絶対にコレ!「くじ引き」で決める方法

結局、多くの先生方が採用している「くじ引き」に辿り着くわけです。私は、以下の条件を付けて、毎回「くじ引き」で決めていました。

  1. 男女が隣同士(同性同士を隣・前後にしない)
  2. 前を希望する(視力・勉強に集中したい)子どもは、先にくじを引く
  3. これまで授業に集中できていない人は、最前列のくじを引く
  4. 席が判明してから文句を言わない
  5. 文句を言う人がいるなら席替えをしない。
  6. トラブルが起きたら、先生が座席を変更することがある
  7. 3回連続で隣同士になったペアがいたら、そのペアは変更する

 

「勉強を頑張りたい」という気持ちは尊重したかったので、視力以外にも、前の方の座席希望を受け入れていました。

学習支援が必要な子どもには前の方の座席で一緒に頑張ろう!」と事前に声をかけ、前の方を希望させることで、個別支援をしやすくしていました。

 

 

【メリット】

  • 子どもたちが、最も納得する公平な決め方
  • 色々な友達と関わる機会になる(「好きな子とは休み時間にも話すよね。授業中は色々な子と話してみよう!」と伝えるといいです)
  • 「前の方がいい」子どもの希望を叶えられる
  • トラブルがあったとしても、乗り越えて成長するチャンスになる
  • 「くじ引きをしたい」と思うと、やんちゃ君も授業を頑張る
  • くじ引きは盛り上がる
  • 先生に責任がない
  • 先生の迷いがなくなり、業務の時短になる!

【デメリット】

  • くじを用意する手間がある(割りばしがお勧めです)

 

公平で、子どもの交友関係が広がる可能性も高く、授業の質も考慮した座席の決め方です。(そして、先生の負担も責任もない!)

まさに『最強の席替えの仕方』ではないでしょうか。

 

どんなに先生が頑張っても、子ども同士のトラブルは起きるものです。未然に防げるものは防ぎたいですが、トラブルを乗り越えてこそ成長できるとも考えられます。

「くじ引き」のメリットを十分に理解して席替えをすれば、子どもや保護者に対して、先生の意図を自信をもって説明することができます。公平な指導方法として成立しますし、先生が必要以上に責任を背負うこともありません。

 

まとめ

『最強の席替えの仕方』は、ずばり「くじ引き」です!

色々考えて、先生が責任を背負いすぎて、かえって子どもの成長の機会が失われたり、子どもや保護者から責められたら悲しすぎます。

割り切って、「くじ引き」でいきませんか?「くじ引き」には、素敵なメリットが十分ありますよ!

 

「席替え」は全国の学校で行われて、悩みも多いですが、「席替えマニュアル本」などは目にしませんよね…。それぞれの学級が多様で、一概には言えないからだと思いますが、なおのこと、最も時短になる「くじ引き」でよいと思います。子どもも楽しめて、先生も時短になって、メリットが大きいですよ!

 

 

↓ 時短に関する別記事です!よろしければご覧ください!

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