先生の働き方改革!新卒~若手ブラック教員生活【時短アイデア&転職体験記】

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子どもを動かす言葉!言い方で変わる指導の効果!学級経営/子育て/声掛け/話し方

「子どもが言うことを聞かない…」

それ、言い方を変えれば、子どもが動くようになります!

子どもの心に響く伝え方、『子どもを動かす言葉』について紹介します。子どもを良い方向へ導き、成長を支えていきましょう!

お母さん、お父さん、学校の先生、必見です!

 

「命令」⇒「提案」へ

子どもに「○○しなさい!」と言っても、なかなか子どもは動きません。

なぜか。それは、子どもが「命令されている」と感じるからです。

 

命令のままに動くとき、子ども自身の意志が尊重されていません。「自分はこうしたいのに」という意思を殺して、子どもは行動しなければならないのです。

子どもが幼いころは命令口調に従うかもしれませんが、成長するにつれて、「自分の行動は自分で決めたい」「命令に従いたくない」という思いが強くなっていきます。

 

そこで、子どもの心に響く伝え方としては、

「○○しよう!」提案する声掛けをお勧めします。

上から目線で「宿題しなさい」と言うより、子どもに寄り添う形で「宿題しようか」と声を掛けた方が、子どもは行動しやすいです。子どもからしてみると、「宿題しよう」と提案を受けただけで、命令をされたわけではありません。宿題をするか、しないかは、子ども自身の選択に委ねられているのです。

「命令されたから宿題する」ことに反発心恥ずかしさを感じる子も、「そうか、宿題やるべきだな」と自分で判断して宿題をするのであれば、気持ちよく行動に移すことができます。

命令をされたり、命令に従わされることは、子どもにとって『いい気分ではない』ということを肝に銘じておくといいと思います。

 

  • 「字を丁寧に書きなさい」⇒「字を丁寧に書こう」
  • 「身の回りのゴミを拾いなさい」⇒「ゴミを拾おう」
  • 「あいさつをしなさい」⇒「あいさつしよう」

など、命令から提案に直せる声掛けはたくさんあります。ついつい命令してしまう言い方を、提案に変えて、子どもが気持ちよく動けるようにしましょう。提案の言い方に変えた場合でも、「子どもにさせたい行動」は同じです。(^^)

 

子どもに「尋ねる」言い方

「○○しちゃダメでしょ!」

というような、こちらから決めつけたような言い方に、子どもが反発することがあります。

 

「ゲームばかりしちゃダメでしょ!」

「姿勢が悪いとダメだぞ!」

⇒子ども(ちっ、うるせーな)

 

となるわけです。正義を振りかざした声掛けは子どもを傷つけます。

  • 長い時間ゲームをしてはいけない
  • 姿勢をよくした方がいい
  • 人の悪口を言ってはいけない

そんなこと、子どもも分かっています。正義の行動ができていないことを咎められると、自分が悪だったことを強く自覚させられ、自己肯定感が下がっていきます。「どうせ俺なんか」という気持ちになってしまえば、ますます問題行動が増えることでしょう。

 

そこで、行動を改めさせる場合には、

「○○するのは、どう思う?」と子どもに尋ねる言い方をお勧めします!

 

「ゲームやりすぎは、どう思う?」「姿勢が悪いのは、どう思う?」

と尋ねます。子ども自身、行動が正しくないことは判断できます。「よくないと思う。」と子どもから言わせ、自分から行動を改めるように導きます。

 

「そうだよね、あまりよくないよね。じゃあ、どうする?」と再び尋ねれば、子どもが自分の行動を改善するように返事をするでしょう。

ここでも、「○○しないといけないよね」と子どもに命令するはよくありません。子どもの方から「○○するよ」と言わせることで、今後も、子どもが自律して行動できるようになります。

 

罰ゲームより、ご褒美

「宿題しないと、ゲームさせないよ」

という言い方は 罰ゲーム 方式です。子どもは、嫌々取り組むことでしょう。

 

「宿題終わったら、ゲームできるよ」

という言い方は ご褒美 方式です。子どもはワクワクしながら取り組むでしょう。

 

宿題⇒ゲームという順番は全く同じです。でも、言い方を変えるだけでポジティブな気持ちになれます。

 

  • 「勉強しないと立派な大人になれないぞ」⇒「勉強したら立派な大人になれるぞ」
  • 「早く準備しないと遊びの時間がなくなるよ」⇒「早く準備ができたらたくさん遊べるよ」

 

言い方を変えることで、子どもも楽しい気持ちで行動することができます。罰ゲームで脅しをかけてしまいそうな所を、ご褒美に言い換えてあげましょう。

 

今日から使える『魔法の言葉』集

実際に、子どもを動かすことができた『魔法の言葉』をまとめます!参考にして、使っていただけたら幸いです。

 

5分で準備しよう

時間制限をつけて、ゲーム感覚で準備させます。

友達に優しくしよう

 

グループで協力して取り組もう

 

先に謝れた方が偉いな

自発的な行動を促します。(無理やり謝らせると、後からトラブルになることも…)

道具を大切にできる人は素敵だよね

=道具を大切にしましょう、です。

掃除ってサボっていいの?

「サボっていい」と言った子には「君の机の周りがゴミだらけだったら嫌でしょう。先生は嫌だけどな」と、もう少し声掛けするといいと思います。

もし、嘘ついている人がいたらどう思う?

嘘つきの子に謝らせるのは難しいです。「先生に嘘つき扱いされた!」となっても困るので、第三者の話として尋ねます。「嘘つきはダメ」と言わせれば、被害を受けた子に対して、「○○さんが嘘ついているかは先生分からんけど、○○さんも嘘つきはダメだとは分かってるんだ。きっと、これから嘘つくことはないから、また今度、嘘つくことがあったら教えてね」と指導ができます。

勉強した方がいいと思わない?

 

人の邪魔するのってカッコいいか?

「人に従うのはダサい」という雰囲気に、逆に質問します。

文句ばかり言う人より、我慢できる人の方が大人じゃない?

問題児を指導するだけでなく、周りの子を褒めて成長させることは大切です。

給食を残さず食べれると嬉しいよね

 

投げ方を変えたら、もっと速い球が投げられそうだな

プライドが高い子にも、「もっとよくなるよ」という声掛けは響きます

レベル上げるけど、もう少し頑張れる?

 

これできたらすごいけど、できる?

難しい課題ほどやる気になる子は多いです。できなかった子へのフォローにもなります。

これ中学生レべルだけど、やってみる?

 

番外編

提案や尋ねる言い方とは少し違いますが、子どもを動かす言葉です!

 

  • 学校は失敗していい場所だから、どんどん失敗してどんどん成長しよう!

授業中に発言しないともったいないよ!と指導します。

 

  • 惜しい!ナイスチャレンジ!
  • いいアイデアだね!
  • その間違え方、すごく大事!これでクラスのみんなが賢くなるよ。ありがとう!

発言が間違っていても、挑戦したことを褒めて、どんどん発言を促します。

「○○先生は『惜しい』って言ってくれたから手を挙げやすかったけど、今度の先生は『違う!ちゃんと聞いてたの!?』って怖いから手を挙げられなくなった」という話を子どもにされたことがあります。子どもへの励ましに効果があったんだなと感じると同時に、子どもは大人の発言をよく聞いているんだなとビックリしました。

 

  • そうか、殴ってないんだね。でも手が当たっちゃったかもしれない?

自分の非を認められない子を指導するときに。

その子の主張を受け止めた後で、「○○だったかも?」と尋ねると、自分の非を認めやすくなります。厳しい𠮟責も、指導が通らなければ意味がないので、やんわり指導する方がいいこともあります。(「お前なに言い訳してるんや~!」と内心思いますが、冷静に対処です)

 

まとめ

人から命令されると、大人でも気分がよくないですよね。子どもは特に、命令されることに対して敏感です。

子どもを動かしたいときには、提案する言い方や、尋ねる言い方をして、子ども自身に意思決定させるように心がけるといいと思います!

それでも子どもが動かないときもありますが、それは仕方がありません。子どもと私たちは違う人間なのですから。思い通りに動かそうとするのは、大人のエゴです。

大人視点でも、命令に従わない子どもには腹が立ちますが、提案したことを実践しない子どもには「こちらから提案はしたけど、やらないんだな」と、冷静に見ることができます。

 

子どもが自分で考えて、よい行動を選択していけるように、上手に声を掛けてあげてください!

 

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