チャイムと同時に「終わらせる」授業テクニック!指導効果UP!教員時短アイデア
「チャイムと同時に授業を始めるぞ!」という先生は、チャイムが鳴っても授業が終わらない。
学校あるあるですよね!
今回は、チャイムと同時に「終わらせる」授業のワザを紹介します!終わり方を意識すれば、指導の効果もアップします。いいことだらけですよ!
授業を延長した場合
チャイムが鳴っても、ついつい授業を延長してしまいがち。
「あと少しで学習のキリがつくから!」という先生の思いは分かります。しかし、チャイムが鳴った瞬間から、
「もう休み時間なのに!」
「先生まだやんの??」
「早く終われ~!!!」
という叫びが子どもの中で巻き起こっているのです。
黒板の文字を必死に写して、早く遊びに行きたい。その一心で頑張る子どもたち。先生は、キリがいいところまで授業を進めてスッキリ。
肝心の、学習の定着はどうでしょうか?
「キリのいいところまで進めて、学習の理解を深めたい。」という先生の考えとは裏腹に、授業を延長した時の学習は、子どもに定着しません。
授業を延長すると、指導効果が著しく低下するという事実があります。本来、授業時間内に終わらせられるように、授業計画を立てておくべきなのです。(教材研究の時間など、多忙な教員には皆無かもしれませんが・・・。)
チャイムと同時に「終わらせる」メリット
授業を、チャイムと同時に「終わらせる」ことで、延長授業中の『学習定着度0%』の時間がなくなります。
限られた時間内での勝負になるので、子どもも先生も、集中力と緊張感をもって取り組むことができます。「絶対に延長しない!」という先生の気迫を感じ取って、子どもも授業中は真剣に取り組むことでしょう。
- 授業中の「集中力」「緊張感」が高まる
- 子どもが頑張る時間が短くなる(効率UP!)
- 子どもも先生も休み時間を確保できる
- 学習をキリがいいところで終われる。(残り時間が少ないとき、無理をしなくなる)
集中力や緊張感アップのほかにもメリットを挙げました。
決められた時間内に取り組むことで、子どもも短期集中で学習の効率もアップします。さらに、チャイムと同時に「終わらせる」ことで、休み時間を確保することができます。しっかり休んでから次の授業に臨むことができるので、さらなる集中力アップが期待できます。(授業を延長したのにも関わらず、次の授業を定刻通りに始める先生もいますが、休み時間が足りなくて、子どもも余計に疲れてしまいますよね)
また、先生も休み時間を確保できるというメリットを忘れてはなりません。「子どもと話す」「丸付けをする」「次の授業の準備をする」など、休み時間は、先生にとっても命綱です。休み時間を確保することで、業務の時短にもなり、先生の元気や集中力も増すはずです!
最後に、チャイムと同時に「終わらせる」ことを意識することで、授業の残り時間少ない場面で、無理をしなくなります。無理してキリの悪いところになりそうなら、残り時間があるけど「学習はここまでにしておこう」と諦めもつきます。
残り時間を、ミニゲームや学習の振り返りなど、有意義に過ごすことができれば、子どもとの信頼関係を築くことができます。「先生は授業終わりの時間を守ってくれる」「残り時間にミニゲームをしてくれて楽しい」と、子どもの信頼を得ることができれば、結果的に、子どもの学習の定着にもよい影響を与えます。
チャイムと同時に「終わらせる」テクニック
チャイムと同時に「終わらせる」ためのテクニックを紹介します!
無理のない授業計画をたてる
始めから「5分余る」ぐらいの授業計画を立てておけば、慌てなくて済みます。予想外の展開になっても、余りの5分を使えば間に合うという安心感をもって、授業を進めることができます。
最後の5分はノート回収などにあてる
ギリギリまで先生が話をしていると、子どもがノートを書き終えるのはチャイム後になってしまいます。先生は早めに話し終え、「子どもがノートを書く時間」「書き終わった子がチェックを受ける時間」にすると、子どももチャイムと同時に休み時間に移行できます。
授業時間内にノート回収までしておくと、先生は休み時間フルに使ってノートチェックができます。「先生に提出しに来た子から、その場でチェックする」という方法にすると、授業時間内に、ノートチェックまで終わります!(子どもが行列になり、うるさくなってしまいがちです。学級の実態や人数に応じて実施してみてください。)
「配布物」を授業の余りの時間に配る
プリント、ノート、チラシなど、子どもに配る物はたくさんあります。朝の会が終わってからなど、朝一番に配る学級も多いかもしれません。
しかし、たくさんの配布物を配っていると、授業の開始が遅れてしまいます。
子どもの集中は、始業のチャイムが鳴った瞬間がピークだと思っています。それを配布物の時間でつぶしてしまうなんてもったいないです!始業後はすぐに授業を進め、子どもが疲れた状態の「授業の余り時間」に配布物を配ることをお勧めします。
授業が余ったら「配布物の時間」と考えておくと、授業の「すきま時間」に焦らなくて済みます。(なかなか配布物の時間にならなくて、帰りの時間になってしまったこともあります・・・ほどほどに!)
授業の余り時間を有効活用する
無理のない授業計画を立てる、終わりの時間の活動を決めておく、という点で上述したことと同じなのですが(^^;)。
チャイムが鳴ったら終われるように、授業の最後は「学習でない」計画をたてておくといいです。
- ミニゲーム、雑談をする
- 自主学習、読書をさせる
- 身の回りの整理整頓をさせる
- 次の授業の準備をさせる
授業中は授業をするべき!という意見もあるかもしれませんが、長い目で見ると、無理のない授業計画が安定した学級経営につながります。いつも全力で授業をしていると、子どもが疲れて、先生に反発することもあります。
子どもとの信頼関係づくりの時間など、「有効活用しよう」と決めておくと、チャイム終了もしやすく、学級に余裕が生まれます。
時間になったら即終わる!
チャイムが鳴ったら時間切れです。子どもの集中も0になっているので、潔く授業を終了しましょう。学習のキリが悪くても関係ありません。(無理して延長しても子どもに定着しないですし。)授業の計画がミスだったなと反省して、次に生かしましょう!
まとめ
- 授業を延長しても、学習の定着度は低い。デメリットが多い
- チャイム終了で、子どもも先生もメリットが多い
- チャイム終了できるように、余裕をもった計画や考え方をする
「チャイムと同時に授業を始めるぞ!」と意気込んでいると、学級が疲れてしまうことがあります。また、学校全体での集会、急なトラブルなどで、ルールが守れない場合も多いです。けんかの指導で授業開始が遅れ、ずっと待っているだけの子が退屈…なんてこともあります。
その点、「チャイムと同時に終わる」というのは、先生の裁量次第でいつでも可能なことです。いつでも学級のルールを守れるというのは、学級経営の中で大切なことです。
「先生はいつもチャイム終了を守っているよ」と子どもに話すことができれば、子どもも先生のことを信頼するでしょう。
「チャイム終了」は「時短ワザ」「働き方改革」にも繋がります。延長授業のような無理をせず、余裕を持った学級運営をしていただけたらと思います。
忙しい先生方の負担が、少しでも軽くなるように願っています。
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すきま時間の埋め方に、ご参考になれば幸いです。