先生の働き方改革!新卒~若手ブラック教員生活【時短アイデア&転職体験記】

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新学期の準備チェックリスト!4月までにすること/新卒&若手/学級経営

「雨の日の過ごし方」「給食中のルール」など、自信をもって指導できますか?

学級経営においても、備えあれば憂いなしです!

4月からの新学期に慌てないように、事前に準備しておくべきことを紹介します!

 

学級経営について

学級経営の指針

先生自身が、どのような学級経営をしていきたいか明確にしておきます。学級の子どもたちによらず、先生自身が「こういう学級に育てたい!」という指針をもっておくことで、指導の一貫性が増します。子どもに合わせて柔軟に指導することは大切ですが、ブレない学級経営の指針をもつことは大切です。

私は、

  • 頑張りを応援できる子ども
  • みんなのために行動できる子ども

を目指して指導するという、学級経営の指針を設定していました。

まず、理想の子どもたちの姿をいくつも書き出し、その中で特に目指したい姿を選んで学級経営の指針にしました。1年間、いつでも振り返って、学級経営の指針に沿った指導ができているか確認することができました。悩んだ時も安心材料になります。

 

指導する基準

学級経営の指針を決めたら、その目標を達成するために、どのように指導していくかを考えます。私の場合だと

  • 友達の頑張りを応援する姿を褒める
  • 友達の頑張りをバカにする言動を厳しく叱る

というように、指導の基準を決めました。

実際に子どもたちを指導する際に、指導の一貫性を保つことができます。指導する基準が明確であれば、「何を𠮟るのか、何を褒めるのか」を子どもたちも感じ取り、理解することができます。

 

学級のルール

先生が目指す学級経営をするために、必要なルールを考えておきましょう。4月の最初にルールを提示しておけば、子どもも納得しやすいです。後からルールを追加すると子どもが反発しやすいので、学級のルールは最初が厳しく、後から緩和していくのがいいです。

ルールを導入する際は、ルールのメリットを説明して理解させたり、必要なルールを子どもに考えさせて提案させるなど、工夫が必要です。

 

給食のルール

特に、給食のルールは注意が必要です。

  • 給食の準備
  • 給食を食べている時
  • おかわりの仕方
  • 食器の片付け方
  • 食後の過ごし方

など、先生自身が納得するルールを考えておくと安心です。

給食のルールを甘く見ていると、食事中に騒がしくなったり、不公平なおかわりのルールができたりするなど、荒れたクラスになってしまいます。

 

給食当番、掃除当番

当番の「割り当て」や「変え方」考えておきます。割り当ての人数が多すぎるとサボる子が出るので、最少人数で当番をさせることをおすすめします。

↓ よろしければ過去記事もご覧ください。

sensei-no-hatarakikata.hatenablog.com

 

係活動

先生自身でも、どんな係があると学級経営が安定するかを考えておきます。

係活動には大きく2種類あると考えます。

  1. 学級生活をスムーズにする係(保健係、配達係など)
  2. 学級のみんなを楽しくする係(お楽しみ係、新聞係など)

子どもに係を考えさせるときは、1,2どちらも大切であることを伝えます。

特に、1の係が足りない場合は、学級生活に支障が出てしまう心配を伝えたり、係ではなくても、学級の手伝いを積極的にすることを約束させたりします。

 

日直

係活動との兼ね合いも考えて、日直の仕事を決めるといいです。日直は毎日当番が変わるため、仕事を忘れやすいです。黒板消しなどは、係の仕事にした方が、無駄に指導せず済みます。

 

朝の会、帰りの会

できるだけ短時間で計画するといいと思います。朝の会・帰りの会のカードを用意しておくと、子どもも、安心して司会をすることができます。(カードが無いと、グダグダになってしまう可能性があります。1日の始めや終わりがスムーズに進むといいですよね。)

 

休み時間の過ごし方

授業の準備をしてから遊ぶ。移動教室は全員で揃って行く。など、ルールが必要であれば考えておきます。宿題をしていいのか、という質問の答えも用意しておきます。

 

雨の日の過ごし方

トランプを持ってきていいのか。など、遊び方を決めておきましょう。家庭から持たせるとトラブルのもとなので、先生が用意した方が楽かもしれません。

 

学習について

ノート指導

授業において、とても大切です。

日付や教科書のページを書くのか、色ペンはどのように使うのか、など。

子どもが正しくノートを書けるようになれば、先生が点検するときも楽になります。先生が点検しやすいような書き方を指導するといいです。

ベテランの先生に聞いたり、書籍を読んだりして、ノート指導について準備しておきましょう。

 

板書の仕方

ノート指導と合わせて、板書の仕方も考えておきます。

子どもが黒板を見れば、同じようにノートに書ける、というのを目指すといいと思います。吹き出しや、簡単なイラストも使うと、分かりやすく親しみやすい板書になります。(イラストには時間をかけません。子どもがイラストをマネした時も、イラストには時間をかけないことを指導します。)

 

発言のさせ方

指名されたとき以外に発言しない、などのルールを考えておきます。また、ハンドサインを使う学級もあると思います。授業の規律が保てるように、最初の授業で確認するといいです。

 

体育の授業

集合の仕方、準備運動の仕方、見学の仕方など、体育の授業では決めておくべきことが、教室の授業以上にたくさんあります。

屋外の学習では統率が難しくなり、けがなどの危険も高まります。子どもたちは体育が好きで浮かれてしまう気持ちもあるので、しっかりと気を引き締めて学習できるように準備が必要です。

  • 笛3つで、その場に座る
  • 笛2つで、その場に立つ

などのルールを決めておくと、規律が保てますし、指示も楽になります。

 

宿題

どれぐらいの量出すのか。どのように集めるのか。どのように点検するのか、など。

私自身、宿題は学校が出すべきものでない、と思っています。でも、「家庭学習の習慣を身に着けるもの」という意義も感じていたので、「必ず家で取り組むこと」という条件で、毎日最低限出していました。

「少ない」という子どもや保護者には自主学習を進めるといいです。

 

自主学習

自分で好きな学習をさせます。先生は、スタンプで返します。(全部に目を通していると大変です)

一生懸命取り組んだ自主学習は、コピーして学級に掲示していました。自主学習の仕方の見本になりますし、頑張った子の励みにもなります。

 

ペア活動・グループ活動

色々な子と関われるような、ペア活動・グループ活動の仕方を考えておきます。

子ども同士のグループが固定してしまうといじめなど、大きなトラブルの危険が高まります。色々な子と関わることが当たり前という雰囲気をつくる工夫が必要です。

 

すきま時間のプリント

子どもの学習スピードはバラバラです。「先生、暇でーす!」という子が学級を騒がしくしないように、早く作業が終わった子向けに、何か準備しておくといいです。

sensei-no-hatarakikata.hatenablog.com

 

学級開きについて

4月のスタートダッシュを決めるために、考えておくといいことです。

先生の自己紹介

これからじっくりと信頼関係を築いていくので、短くでいいと思います。学級経営で特に大切にしたいこと(3点くらい)を伝えたりするといいと思います。

 

子ども同士の自己紹介

間延びしないように、ゲーム方式にすると楽しく自己紹介ができます。学年に応じて工夫が必要です。

 

学級目標の決め方

先生が学級目標を決めてしまうと、子どもが他人事に感じてしまうので望ましくありません。先生から、「こんなクラスにしたい」と伝えた後、子どもにどうやって決めさせるかがポイントになります。子どもに「自分たちで決めた学級目標」と感じさせつつ、よい目標へと導く工夫が必要です。

 

レクリエーション

新学期には、クラスの仲を深めるための遊びの時間を設けるといいと思います。まずは子どもとの信頼関係づくりに努めます。信頼関係ができれば、先生の指導に従ってくれるようになります。学級経営は最初が肝心ですが、急がば回れでもあります。

 

席替えの仕方

「いつ席替えするの~?」と子どもに絶対聞かれます。日直が一周したら、など決めておきましょう。どのように席替えをするかも、考えておくといいです。

↓ 席替えについての過去記事です!

sensei-no-hatarakikata.hatenablog.com

 

まとめ

学級経営では、始めに失敗してしまうと、あとから立て直すのがとても難しいです。

私は初任の年に学級崩壊を経験しました。

新学期スタートして一週間ほどで、子どもからの信頼が、サラサラと手から零れ落ちていく感覚を覚えました。あまりにも準備ができておらず、子どもに「この先生なら何をしてもいい」となめられてしまったのです。

一年間、クラスを立て直すことはできませんでした。私自身もつらい経験をしましたし、まじめに頑張っている子どもたちに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

その反省を生かし、次年度からは学級経営に必要なことを、できるだけ準備した状態で、新学期を迎えるようにしました。子どもたちを先導し、信頼を勝ち取ることで、安定した学級経営を行うことができるようになりました。

初任の年は、学級経営について何も知らず、2年目からは経験があったから対応できた、という部分もあると思います。しかし、初任の年であっても、採用試験の合格から4月までの間に、最低限準備をして臨んでいたら、学級崩壊にならなかっただろうという後悔があります。

「知らなかった」「準備していなかった」では済まないぐらい、学級経営は難しくシビアです。子どもたちとの相性が悪ければ、すぐに学級崩壊してしまうでしょう。

自信の身を守るためにも、しっかりと準備をしたうえで、新学期を迎えていただければと思います。子どもたちも、信頼の置ける先生であれば好きになってくれます。

 

子どもたちの信頼を勝ち取り、目指す学級経営を実践できるように、是非、準備に力を入れて頑張ってください!

↓ 学級経営について、書籍を読んでおくこともおすすめです!