先生の働き方改革!新卒~若手ブラック教員生活【時短アイデア&転職体験記】

教員の働き方が変わってほしい。苦しむ先生方の気持ちが、少しでも軽くなってほしい。 【教員の大変さ】【時短&若手教員向けの指導アイデア】【教員からの転職】について発信しています。

【大きな丸】丸付けを効率化!簡単&時短!指導の効果アップも/小学校/工夫

多忙を極める先生方の仕事の中で、特に時間がかかる業務の一つは、「丸付け」ではないでしょうか。授業のノート、プリント、テスト、宿題、長期休みの課題など、膨大な量です

 

今回は、先生方が日々励んでいる「丸付け」について、業務の効率化、指導の効果アップを目指したアイデアを紹介したいと思います。

 

全ての問題に「一つ一つ」丁寧に〇×を書き込む!?

「○○○×○○…」丸付けをしている時、先生の回りは無数の〇を書き込む音で包まれています。だんだん腕が痛くなってきて「腱鞘炎になりそう~」と愚痴をこぼすのは「先生あるある」だと思います。

仮に100マス計算の丸付けを、一つ一つ丁寧にしようものなら、子どもたち30人分の丸付けを終えるには、3000個もの〇×を書き込まなければなりません。何種類もの課題を点検するため、毎日、何千何万という数の〇×を書き込むことが必要になってきます。

「一つ一つ」に〇×を書き込むことは、どんな教育効果を生むのでしょうか。

 

【メリット】

  • たくさんの〇を見て、子どもが喜ぶ
  • 保護者も先生の頑張りに、ニッコリ
  • 先生も「やりきった感」が得られる

【デメリット】

  • 時間がかかる
  • 〇が多すぎると、×が見にくい
  • 〇が多いと、子どもが安心して、×の部分を反省できない
  • 保護者も、×の部分に気付きにくい
  • ×が多い子のやる気がなくなる。(先生も採点していてストレスが溜まる)
  • (腱鞘炎になるかもしれない)

一つ一つ、丁寧に〇×を付けることは、一見すると体裁はよく感じられますが、「費用対効果」が悪いです。そして、「×の部分を見落としてしまったり」「×に目がいかなかったり」と、教育効果でも悪い部分があります。

では、どうするか。業務の効率化と、教育効果の向上を目指します!

 

超時短&分かりやすい『バツ&大きな丸』でOK!

私は、「×だけ」一つ一つ書き込み全問正解の時だけ「全体を覆う『大きな丸』」を書き込むようにしました。子どもたちの丸付けでは、×よりも〇の方が多いと思います。全体の7~8割が〇ではないでしょうか。「×だけ」書き込む方法に変えることで、大幅な時短になります。

子どもたちにとっても、『大きな丸』が書かれていた時は、合格だとすぐに分かります。「×だけ」が書かれている子どもには、やり直しをして、再度提出させます。やり直しができていたら『大きな丸』をつけてあげます。

「×だけ」しか書かれていないと居心地が悪く、子どもたちは『大きな丸』に変えたくて、やり直しを積極的に出すようになります。この、「子どもに、やり直しをさせる」ように導くことが大切だと考えます。

保護者の方から「子どもの課題に×しか付けないのはどうか」と尋ねられた場合は、「直しをして再提出するように指導している」ことを伝えると納得してもらえます。子どもが、直しをせずに持ち帰っていた場合は叱ってもらいましょう。「学校と家庭の協力」です。

 

【メリット】

  • とても時短になる。(腕も疲れない)
  • 間違えた箇所が分かりやすい。
  • 間違えた箇所の「やり直し」を促すことができる
  • 保護者にも、間違えた箇所や、やり直しの有無が分かりやすい

【デメリット】

  • ×が多い子は、同様にやる気がなくなる。

デメリットの対処法として、私は、勉強が苦手な子には、反対に「〇だけ」書き込むようにしたこともあります。10問中1問だけの正答でも、その「1つの〇」が、その子にとっての「頑張りの証」であり、励ましの気持ちも込めていました。

勉強が苦手な子は、「×だけ」採点でも、たくさんの「やり直し」を求められるので、全部をやり直すには相当ハードルが高いです。合理的な配慮として、1問でも2問でも、やり直しをできたら『大きな丸』をあげるなど、適切に指導してあげてください。

 

まとめ

  • 採点では、「×だけ」を書き込む
  • 全問正解のときだけ『大きな〇』を書き込む
  • ×の箇所のやり直しをさせて、『大きな〇』を書き込む

先生方の業務は、「課題の数」×「学級の子どもの人数」×「毎日」というように、かけ算方式で作業時間が膨れあがっていくと思います。是非、業務の効率化を実践して、少しでもご自身の負担が軽くなるようにしてください。

『大きな丸』おすすめです!