先生の働き方改革!新卒~若手ブラック教員生活【時短アイデア&転職体験記】

教員の働き方が変わってほしい。苦しむ先生方の気持ちが、少しでも軽くなってほしい。 【教員の大変さ】【時短&若手教員向けの指導アイデア】【教員からの転職】について発信しています。

『仕事が早い』先生の実態!教員の仕事術/業務の効率化【教員ブラック】

『仕事ができる』先生になりたい!

教員は常に多忙です。仕事が多すぎて「締め切りに間に合わない!」なんてことも。子どもに提出期限を守るように指導する先生たちが、実は期限を守るのが苦手というのは「職員室あるある」です。

そんな中でも『仕事が早い』先生がいます。「え!その仕事もう終わってるの?」「いつも定時で帰れるなんて凄い!」と言われる先生たちは、どのように仕事をこなしているのでしょうか。

 

『仕事が早い』先生の実態に迫ります!

 

『仕事が早い』メリット

「仕事が早いこと」のメリットとして、以下が考えられます。

  • 締め切りに焦らず、落ち着いて仕事ができる
  • 急な仕事が入っても対応できる(子どものトラブルなど)
  • 仕事が早く終わっていれば定時退校も可能!
  • 周りの先生に迷惑を掛けない

まず、仕事が早い先生は、自分の気持ちに余裕が生まれます。落ち着いて仕事をすることができるので、余計なトラブルを未然に防ぐことができます。

さらに、周りの先生に迷惑を掛けないというよさがあります。締め切りに遅れる人がいると、それを統括する人の仕事まで遅れてしまいます。個人の仕事より、周りの人が関係している仕事を優先するべきなのです。仕事が早いと、周りの人も気持ちよく仕事ができます。

 

また、報連相を行う際も、早め早めを心掛けることで、業務を円滑に進めることができます。私は、報連相は定時より前に』と心掛けていました。

教員はサービス残業が当たり前になっています。でも、それを周りの先生にも強要してはいけないと思っていたからです。定時より前に報連相を終えることで、業務が終わった先生から退校することができます。

「学年会議を6時からやりましょう」など、自分の都合をもとに言う先生がいます。「みんな遅くまで仕事をするべきだ」という考えがあるかもしれません。でも、人それぞれに都合があるので、周りの人が関わる仕事は早めに取り組むべきなのです。それこそチームワークです。

 

「仕事が早い先生」になるには

「仕事が早い」先生になれば、自分も周りの先生も気持ちよく仕事ができます。「仕事が早い先生」になるためのポイントです!

  • 完璧主義をやめる!(6~8割の完成度でOK!)
  • 雑務は子どもと一緒に取り組む!
  • 空気を読まない!

 

①脱・完璧主義

まず、完璧主義をやめましょう。教材研究、学級経営、教室の掲示 etc…

なんでも100点を目指していたら、とてつもない労力がかかります。どの仕事も6~8割くらいの完成度でよしとすると、かなり時短になります。0から80点を目指すのに1時間かかるとすると、そこから100点まで完成度を高めるのに、さらに1時間ぐらいかかってしまうなんてザラです。時間と完成度の費用対効果が悪くなっていくのです。

効率が悪くなるまで完成度を求めすぎず、6~8割の完成度を目標にして、どんどん新しい仕事をしていくといいです。

 

②雑務は子どもと一緒に

教材作り、教室の掲示などは、子どもに手伝ってもらって早く終わらせましょう!

先生ひとりで取り組むより、何倍もの速さで終わります。自分たちが作った教材で授業を行うと、かえって反応がよかったりします。掲示も、子どものが美しい場合もありますし、「友達の作品に敬意を持つ」「掲示の練習」など、指導にもなります。

先生から子どもにお礼を言えば、子どもとの信頼関係もできます。おススメです!

 

↓ 関連する過去記事です。よろしければご覧ください。

sensei-no-hatarakikata.hatenablog.com

 

③空気を読まない

「忙しそうな先生に配慮して、なかなか話が切り出せない・・・」

そんな「空気を読む」ことをやめましょう!自分の仕事が遅くなってしまいます。空気は読まず、思い切って話をしましょう。

家庭連絡も、保護者の都合に合わせる必要はありません。必要であれば職場にも電話をします。留守電にメッセージでもOKです。こちらも勤務時間があるので、保護者と対等な立場にあるのです。

迷惑にならない配慮として、「定時より前の時間に相談する」「何時ごろに相談したいと事前に申し出る」など気を付けると、お互い気持ちよく仕事ができるはずです。

 

いかがでしょうか。これらを気を付けると「仕事が早い先生」に近づけます!

 

しかし、「仕事が早い先生」には、他に隠された実態があるのです・・・。

 

「仕事が早い先生」の実態

私は、仕事が差し迫ると不安で冷静さを欠き、作業効率が悪くなってしまうことがありました。さらに、睡眠時間が長い生活スタイルのため「溜まった仕事を一夜漬けで一気に終わらせる」という荒業もできません。

不安に支配されないように、生活リズムを崩さないように、仕事を「できるだけ早く」進める必要があったのです。

 

「仕事が早いね!」と周りの先生に言われていた私の『ブラック仕事術』を紹介します・・・。

  • 朝も夜もサービス残業
  • 隙間時間も仕事(休み時間、給食、掃除)
  • 平日帰宅してから翌日の授業の確認
  • 土日に翌週の授業計画
  • GW、夏休みなど長期休暇を利用して、教材研究、所見作成、校務分掌

平日の月~金を、体調良く過ごすために、土日も長期休暇も、常に仕事をしていました。GW、夏休み、冬休みで、その学期の全教科の教材研究をおおざっぱに終わらせます。それらをもとに、土日に授業計画を立てます。前日に授業計画を確認しながら、授業をイメージをします。経験がない私は、これでようやく授業が成り立ちました。

 

通知表作成業務も、非常に時間が掛かるため、平日に行っていては睡眠時間が削られてしまいます。長期休暇で、所見を書き終えるようにしていました。

 

そのため、仕事を早く終わらせることはできましたが、決して「仕事が速い」わけではありませんでした。寧ろ仕事に時間が掛かるため、早めに仕事をしていただけなのです。平日早く帰れる代わりに(休憩なし12時間勤務)休みガッツリ削られていました。

 

そんな「仕事が早い先生」に、なりたいですか??

 

終わりに

「仕事が早い先生」の仕事術実態を紹介しました。

前半部分は、仕事の効率化に役立つはずです!

後半部分は、仕事が早い先生のブラックな側面でした。みなさんの職場にいる「仕事が早い先生」「定時で帰る先生」も、実は休日に仕事をしているというのは大いに考えられます。平日早く帰るなら、それ以外の時間で仕事をしないと終わりません。それほど教員の仕事量は膨大です。

「早く帰ってズルい!」と非難することなく、作業を早く終わらせる仕事術を参考にしてみてはいかがでしょうか。業務の効率化は、先生たちの心身を助けますし、結果的に子どもたちの成長に繋がります。案外、職員室以外の場所で必死に仕事をしているだけかもしれません。

 

ちなみに、仕事が早いと、急な変更が生じた時に、すで終わらせた仕事が台無しになることがあります。周りの人に仕事をお願いしたときは、後から変更をしてはいけません。仕事が早い人から嫌われます…!

その点で言うと、仕事に取り組むのが遅い人は「変更があってもセーフ!」となるので得です。また、締め切り間近だと「修正して再提出」となる可能性も減ります。

もっとも効率的に仕事をする人は、締め切りギリギリの人かもしれません。周りの人は迷惑しますが。