先生の働き方改革!新卒~若手ブラック教員生活【時短アイデア&転職体験記】

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信頼関係を築く『褒める指導』効果的な褒め方とは?若手教員/学級経営/小学校/アイデア

『褒める指導』大切ですよね。

子どもを、叱ってばかりではなく、「褒めて伸ばす先生になりたい」という希望を抱いている若手教員の方は多いのではないでしょうか。しかし、褒めてばかりだと、指導の効果が薄いですし、そもそも何を褒めたらよいのかが不明などと、課題があります。

「いつ」「何を」「どのように」褒めると、指導の効果があるのか、参考にしていただけたらと思います。

 

①「いつ」褒めるか

「子どもたちを、毎日必ず一回は褒めよう!」と意気込んでいると、先生が疲れてしまいます。そして、子どもも、褒められ慣れてしまい、指導の効果が薄まります。さらに、「先生は悪いことをした日でも褒めてくれるからチョロいぜ~!」と子どもたちに思われてしまったら、学級崩壊待ったなしです。

 

なので、学級全体に対しての「褒める指導」は、本当に褒めるべき内容で、十分に指導の効果が発揮されるように、日頃は必要最低限にしておくべきです。

毎日、教室をきれいに掃除できていても、しばらくは何も言わずに待ちます。何日かしてから、「前から思っていたけど、最近教室をきれいに掃除できているよね」と褒めた方が、その後も指導の効果が持続します。その先、一週間ぐらいは、先生が何も言わなくても、子どもはやる気をもって、一生懸命掃除をするでしょう。

しかし、仮に、毎日のように褒めてしまうと、「今日も昨日と同じぐらい頑張ったのに、なんで褒めてくれないの」と不満を持つ子どもが出たりします。

 

「褒める指導」を安売りせず、指導の効果が最大になるまで待ちましょう!

 

②「何を」褒めるか

効果的な「褒める指導」として、意識して褒めたいポイントを挙げたいと思います。

  1. 「当たり前にできるようになった」よい行動
  2. 他の学級や、他学年に、よい影響を与えた行動
  3. 友達への思いやりをもった行動
  4. トラブルを起こした後、反省できた行動
  5. 友達の注意を素直に受け入れた行動
  6. 誰かに気付かれずとも、役に立っている行動

このような行動を見付け、適切なタイミングで褒めることで、学級をよい方向に導くことができます。

1,2のようなことを褒めれば、子どもの自立心や責任感をくすぐることができます。

3,4,5のようなことは、子ども同士で、互いに認め合った学級づくりに繋がります。特に、「友達からの注意」は、それが新たなトラブルの種になりがちですが、友達の注意を素直に受け入れる行動を褒めることで、子ども同士で、正しい行いができるようになります。学級内の間違った行いに対して、自信をもって注意し合える関係ができ、学級が安定します。

6では、是非、色々な子にスポットライトを当てて、みんなで感謝を伝えましょう。多くの子に学級への所属感を味わわせたいところです。全体の前で褒められるのが恥ずかしいという子もいると思うので、事前に、みんなに話してよいかを確認しておくといいです。

 

褒める指導なので、指導の効果を頭に入れつつ、褒めることが大切だと思います!

 

③「どのように」褒めるか

子どもの「本当に素敵な行動」を見付けたら、しっかりと褒めてあげましょう!同じ行動について、3回褒めることができます!

  1. その場で、その子を褒める。
  2. 別の機会に、友達や学級全体の前で褒める
  3. 保護者の前で褒める。

まず、その場で褒めて、何について褒められたかを、子どもにしっかりと意識させます。

その後、機会を見計らって、友達の前で、「さっき、○○さんが素敵なことをしてくれたんだよ」と再び褒めます。すると、友達からも「えら~い!素敵~!」と褒められます。学級全体の前で、「○○さんが、こんな素敵な行動をしてくれていたよ。そういう人が学級にいると、嬉しいし、みんなも助かるよね」と話をすることも、よいと思います。

最後に、保護者と面談する機会で、「実は、この前、○○さんが、こんな素敵な行動をしていました。学級のみんなの見本になる行いで、とても感心しました」と褒めます。保護者にもしっかり伝えることで、家庭でも褒めてもらえるかもしれません。

 

こうして、1つの素敵な行動に対して、3回褒めることができます。子どもが「先生、もう分かったって!」と思うくらい繰り返し褒めることで、よい行動をしっかりと意識させます。

なんでもかんでも、内容が薄いことまで、無理して褒めると、わざとらしく感じられてしまうかもしれません。ですが、素敵な行動(内容が濃いこと)は、何回褒めても、わざとらしさは感じられません。

「本当に素敵な行動」に対しては、1回だけの褒めで終わらせず、効果的な「褒める指導」に繋げましょう!褒める回数自体も確保でき、「よく褒めてくれる先生(頑張ったとき、十分評価してくれる先生)」という印象を、子どもに与えることもできます。

 

まとめ

  • 褒める指導の安売りは厳禁!効果的なタイミングで
  • 指導の効果を考える。学級経営に沿った内容を褒める。
  • 1つの行動を3回褒める!指導の効果を高め、褒める内容を濃厚に!

闇雲に褒めまくるだけでは、適切な指導は絶対にできません。「褒める指導」においても、叱ることは必要ですし、叱ってばかりでも、学級経営は上手くいきません。

 

是非、効果的な褒め方を研究して、褒める指導を極めて、子どもとの信頼関係を築いてほしいと思います!