教員から転職!市役所に”4カ月合格”「採用試験合格への見通し」【4月下旬】
私は、「教員から市役所職員への転職」を経験しました。「教員からの転職はできる」と身をもって分かりました。市役所職員への転職・採用試験の受験を考えていらっしゃる方に、少しでも参考にしていただければと嬉しいです。
市役所採用試験について
市役所採用試験の試験科目の”例”は以下の通りです。
一次試験
二次試験
- 面接
筆記試験を教養のみで受験できる自治体があるなど、自治体ごとに違いもあるので、受験する自治体を決める際には、よく確認する必要があります。
また、コロナ禍ということもあり、令和3年度に私が受験した自治体では、面接試験は「二次試験で個人面接」だけでした。過去の情報を見ると、「一次試験で集団面接」を行ったり、「二次試験で集団討論」を実施した例もあるので、今後も年度によって変わっていくかもしれません。
また、市役所の採用試験は、日程がいくつかのパターンに分かれており、受験する自治体によって筆記試験の試験日が違います。大まかにまとめると以下の通りです。
- A日程:6月下旬 政令指定都市の市役所や県庁 (出題が、やや難しいとされる)
- B日程:7月中旬 市役所(大卒程度が多い?)
- C日程:9月中旬 市役所(高卒程度や障害者枠も多い?)
筆記試験は全国で同様の出題がされ、同じ日に行われる筆記試験は問題が大体同じです。
私は、就職が可能な範囲で、政令指定都市の市役所試験を受験することができ、他の市役所も志望したため、A日程とB日程で、2つの自治体の市役所試験を受験しました。
受験したい自治体の試験日程を調べて、複数の市役所に申し込むことをお勧めします。
試験日が同じで、受験できない自治体の組み合わせもあるので、過去の試験日などの情報を集めて、日程を確認することが大切です。試験日程や受験資格が発表され申し込みができるようになるのは、筆記試験の1~2カ月前の自治体が多く、試験情報が、なかなか更新されないと、「本当に受験できるのか?」と不安な気持ちになります。
試験対策の見通し
A日程の筆記試験の日まで2カ月という状況から試験対策の見通しを立てました。時間が限られているので、二次試験の「面接試験」対策は後回しにして、勉強を最優先で行いました。(教員採用試験を受験された先生方は、面接の練習なども経験されてきたと思うので、それで間に合うと思います!)
また、私の場合、A日程の筆記試験を「教養&専門」か「教養のみ」のどちらで受験するかを選べたので、「教養のみ」での筆記試験を申し込み、まずは6月下旬に行う「筆記試験(教養)」と「小論文」で合格点を取れるように見通しを立て、その後、7月中旬のB日程の試験に向けて、「筆記試験(専門)」を仕上げていくという計画で取り組みました。取り組んだ順序は以下の通りです。
- 筆記試験(専門)の勉強:何も知識がなかったので、「とりあえず知識を得て、一度忘れてしまってもいいから、知識の土台を作っておこう」という気持ちで、最初に勉強をしました。
- 筆記試験(教養の【知能系】数学・文章読解など)の勉強:特に、数学の問題は公務員試験ならではの難しさがあったので、早めに理解しようと努めました。
- 小論文対策:暗記科目ではないので、「自分が何を主張したいか」を整理して、早めに準備をしておきました。
- 時事問題対策:筆記試験では時事問題的な要素をもつ出題があると分かったので、対策本やニュースで徐々に知識を貯めていきました。教養試験の学習や小論文対策にもなりました。
- 自治体調べ:面接で大きく関わる部分だと思いますが、小論文試験において、自治体の取り組みなどを書けるとよいと思ったので、「ネットサーフィンを楽しむ」程度の気持ちで少しずつ取り組みました。
- 筆記試験(教養【知識系】)の勉強:暗記科目は、試験日が近づくにつれて力を入れ、詰め込みました。
- 筆記試験(専門&教養)の仕上げ:教養の暗記科目をできるだけ保ちつつ、忘れかけていた専門試験の勉強も仕上げていきました。
- 面接対策:筆記試験後に取り組みました。
カレンダーに当てはめると以下のようになります!
【4月下旬】専門、教養【知能】
【5月上旬】専門、教養【知能】、小論文、時事問題
【5月下旬】小論文、時事問題、教養【知識】
【6月上旬】教養(全般)、時事問題、小論文
——————A日程の試験日——————
【6月下旬】専門
【7月上旬】専門、教養(全般)、時事問題、小論文
——————B日程の試験日——————
【7月下旬~8月】自治体調べ(これ以前にも適宜)、面接対策
まとめ
4カ月での「教員から市役所職員への転職」受験勉強の期間においては2カ月!という中で合格を勝ち取れた試験対策のポイントとしては
- 面接試験対策は後回し!
- 筆記試験の「専門」や「教養【知能系】」は難しいので、早めに取り組む!
- 小論文も早めに準備する!
- 自治体調べは楽しみながら隙間時間にコツコツと!
- 試験前に暗記科目を詰め込む!
です!
今回は実際に合格を勝ち取った試験対策の日程を紹介させていただきました。「合格への見通し」として、参考にしていただきたら幸いです。
ちなみに、「公務員試験に合格するための勉強時間は、1000時間程度必要」と言われているようです。ですが、特に教員として励んできた皆さんには、これまでの学習の積み重ねもあり、自分なりの効率が良い勉強の仕方を知っている方が多いと思います。1000時間よりも少ない時間で、「合格するための学力」を身に着けることができると思います。
そして、1日5時間の勉強だったら200日かかりますが、1日10時間勉強すれば100日。学校現場だと1日10時間以上の勤務は日常のことですし、「ブラックな働き方」を変えるための、最後の「ブラックな勉強」だと思って頑張りました。教員として、土日も仕事をしていたので、『週7』での勉強も乗り越えられると思います!
もし、教員からの転職を、本気で検討される方は、ブラックな働き方をしてきたことさえも、力に変えて、転職活動を乗り切ってほしいと思います。
また、自分自身のための学習に没頭することには、子どもに教えることとは違った面白さを感じました。転職活動や試験勉強でも、もちろん大変さを感じることがあると思いますが、自分の成長を感じることができ、充実した時間を過ごせますよ!
次回は、私が実際に使った参考書や、もう少し具体的な勉強の仕方を紹介したいと思います!
[rakuten:book:20262122:detail]
猫のイラストが可愛くて買ってしまった、こちらの参考書も良かったです。