【教員ブラックな話③】『教員に求めすぎ』は「お金」で解決!追加料金&残業代を適正化⇒業務量の減少!【働き方改革】
教員に求められているものが多すぎる。
学校あるあるだと思いますし、現代社会の実態だと思います。
通常、求めるものが多くなれば、その分、払うべき対価も多くなります。経済の基本的な仕組みです。
しかし、教員は、求められるものが増え、負担が増えても、給料は変わりません。相応の対価を得られません。過労死ラインを超えるような長時間サービス残業はデフォルトです。(定額働かせ放題なんて言われます)
このことは、教員のブラックさの闇であると同時に、ブラックさを加速させている原因だと考えます。
今回は、教員のブラックさと原因を、「経済の仕組み」を基に考えたいと思います。
普通の経済の場合
商品を買ったり、サービスを受けたりする際、
- 「効果が高いものがいい」
- 「最新式がいい」
- 「思い出に残るような素晴らしい物がいい」
など、求めるものが、様々あると思います。
何を求めるのかは自由ですが、求めるものに従って対価を支払わなければなりません。
- 「効果が高い」(+2,000円)
- 「最新式」(+5,000円)
- 「思い出に残るような素晴らしい物」(+10,000円)
すると、「求めてはいるけど、対価と比べてどうか。」「追加料金が掛かるなら我慢しよう。」という考えがでてきます。
「求めていること」と「払わなければいけない対価」のバランスを探り、自分が納得する選択をすると思います。求めるもの全てを手に入れられるのは、限られた富豪だけの特権です。
普通の経済では、常に「需要」と「供給」の均衡が働き、経済が成り立っていると思います。
教員の世界の場合
教員の世界でも、普通の経済と同様のことが求められます。
- 「効果が高い」
- 「最新式」
- 「思い出に残るような素晴らしい物」
保護者が「学級担任に求めるもの」という形に直すと、
- 「分かりやすい授業」
- 「ICT活用、外国語教育など、最新の指導」
- 「思い出に残るような素晴らしい学級」
となります。求めるものが多くなれば、払うべき対価も多くなるのが当然ですが、教員は定額働かせ放題な現状なので・・・
- 「分かりやすい授業」(+0円)
- 「ICT活用、外国語教育など、最新の指導」(+0円)
- 「思い出に残るような素晴らしい学級」(+0円)
好きなだけ求めても、何も痛手がないのなら、どれだけでも求めるようになります。教員への「求め」が減るわけがありません。
教員の世界が「普通の経済」の場合
もし、教員の世界が、普通と同じような経済で成り立っていたとします。
- 「分かりやすい授業」(+2,000円/1時間)
- 「ICT活用、外国語教育など、最新の指導」(+100,000円/1教科)
- 「思い出に残るような素晴らしい学級」(+5,000,000円)
すると、「高いから、最新の指導を頼むのは諦めよう」「この部分は家庭で教育しよう(やりくりしよう)」というように、普通の経済と同様の考えをもつのではないでしょうか。必要以上のことを求めることがなくなります。
現状、お金が動かないから、本来払うべき金額を意識していないから、教員へ「求めるもの」が膨大になっているのだと思います。相応の金額が発生するときに、軽々しく注文する人がどれだけいるのでしょう。
その他オプションとして
- 宿題(+1,000円/1回)
- 部活動(+2,000円/1時間)
- 勤務時間外の電話連絡(+3,000円/1回)
- 放課後の遊び方指導(+5,000円/1回)
- 各家庭同士のトラブル相談(+50,000円/1回)
などいかがでしょうか。
「それでも指導してほしい!」と需要と供給が一致した場合のみ、取引が成立するような普通の経済であれば、教員のブラックさは大いに改善されると思います。
お金が動いていない現状だからこそ「求めすぎ」注意です。
「いい先生」「いい学級」がいいな。と何気なく思っている裏で、教員は対価も貰えず、自身の人生を削って「いい先生」を供給していることを頭に置いてほしいです。
教員⇔国でも
「教員⇔保護者」で話を進めてきましたが、「教員⇔国」でも経済が無視されています。(公務員の教員に給料を払う機関として、国としておきます。)
教員の業務は、所定の勤務時間では終わらない業務量なので、時間外労働を課す。もちろん残業代は出す。
という、当然のルールを作るだけで、納得して働く教員も多いと思います。ブラックさが、一気に改善されます。教員に業務を課すなら、その分の賃金を与えるという、普通の事をするだけです。
すると、「賃金を支払う資金がないから、部活指導を課すのは諦めよう」「残業代の支払いが多くて国が破産してしまう。今より業務量を減らして早く帰らせよう」となるはずです。
「教員の業務は特殊だから」
「教師の自主的な自己研鑽の時間だから」
なんて、四の五の言わずに、働かせた分の給料を払いましょう!そうするだけで、教員の負担は絶対に減ります。現状の業務量を支払うだけの資金は確保できないんですから!業務を減らすしかなくなります!
まとめ
教員は残業代がでなくてブラックです。でも、残業代が出ないからこそ、「求め放題」「働かせ放題」になって、ブラックさが増しているのだと思います。
教員に「求めた分」「働かせた分」対価を払ってください。その、当たり前のルールがあるだけで、ブラックさが改善されます。「対価が払えなくて諦める」という普通の考えが機能すれば、「教員の業務量と給料」も均衡点に収まるはずです。
もし、教員に求めるもの(業務量)が減らせないのだとしたら、公務員である教員の給料を支払うために、税金を集めなければなりません。今の業務量、残業時間を考慮すると、膨大な税金が必要になります。増税待ったなしです。
何でも学校に任せようとする家庭も少なくない世の中ですが、その分、税金が増えたら激怒するでしょうね。求めた分、対価を払うのは当然なんですけど。現状がおかしいだけですけど...
「求めた分」は「対価を払わなければならない」
現状成り立っていませんが、これを意識して頂くだけでも、教員への接し方が変わるのではないかなと思います!保護者の皆様、是非お願い致します!
そして、国は、教員に適切な残業代を払いましょう!!最優先です。教員のブラックさの全てが変わります。
残業代の財源の確保を考えた時、現状の働かせ放題は不可能です。業務を減らすしかありません。
適切な業務量と賃金をお願いします。